多人数参加型ネットワークアプリケーションの広域インターネット環境における利用実験

概要

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インターネットの普及およびバックボーンネットワークの高速化により, 新たなネットワークアプリケーションとして, クライアント上で表示される3次元仮想空間を共有し, 利用者が互いに認識できるシステムが注目されている.このようなシステムの問題点として, 利用者数が増大した場合においてシステムの機能が著しく低下することが考えられる.現在, 我々は, このような問題を考慮し, インターネット上の利用者が3次元仮想空間を共有し, チャットを行うことのできるネットワークゲーム「チッタトロン」の開発を行っている.チッタトロンでは, サーバの負荷が増大した場合には, データの特性を考慮して, クライアントが送受信するデータ量を動的に調整したり, 転送方式を変更する.また, 複数のサーバが管理する3次元仮想空間を動的に変更することで, 負荷分散を行い, 利用者数の増大によるシステムの機能低下を抑えることができる.本報告では, このような機能を有するネットワークゲーム「チッタトロン」を広域インターネット上で実験を行い, その結果について述べ, 考察を行う.
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-11-03