SST2000-12 / SAT2000-22 車両間通信/セルラー通信の切り替え方式

概要

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移動体通信の普及に伴い、車両を対象にした通信システム・高度道路交通システム(Intelligent Transport System;ITS)に対する研究も盛んに行なわれてきている。対車両の通信は衝突などの走行中の危険回避の目的から、現在は主に制御情報を扱う研究が中心である。しかし、今後更に情報通信が発達すれば交換する情報として娯楽的な要素のあるデータも当然需要が高まってくると予想される。本論文ではこのような情報を扱う車両間通信システムに注目する。例えば、2車両内の同乗者が音響的な空間を共有しあたかも一つの車両内にいるかのようにして楽しむなどということが考えられる。このような娯楽情報の交換では、車両が連れ立って走行中に使用するという状況が基本になると考えられ、直接通信、いわゆる車々間通信が適しているといえる。しかし走行中は間に他の車両が入って通信を妨げる場合があり、そのような状況でも通信を維持する必要がある。そこで、本論ではこのような状況で固定インフラとしてのセルラー網を利用し、通信が維持できるようにすることを提案する。この提案に伴い、通信状態に応じた2つの通信手段を切り替えることが必要となる。頻繁な切替えを防ぐためにヒステリシス特性を持たせることも合わせて切り替えに関するシミュレーションを行ない、検討を行なった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-06-20

SST2000-12 / SAT2000-22 車両間通信/セルラー通信の切り替え方式

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