衛星搭載にむけたフェーズドアレー給電用マルチビーム形成回路網 : 小型・軽量・低消費電力のための新規技術

概要

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NTTでは、衛星に大型展開アンテナを搭載し、アクティブフェーズドアレー給電によるマルチビーム形成を行うことによリ、高ElRP/高G/Tと同時に柔軟なマルチビーム形成及び送信電力の有効利用を実現することができる移動体通信用超マルチビーム衛星の実現を目指している。本稿では、このようなマルチビーム衛星を実現するために必要となるアクティブフェーズドアレー給電用のマルチビーム形成回路網について述べる。フェーズドアレーにより複数の照射ビームを自在に形成するには、非常に多く (=アレー放射素子数xビーム数)の位相振幅制御回路が必要である。小型・軽量・低消費電力で大規模なマルチビーム形成回路網を実現するための基本的な設計コンセプトを示す。また実現のための要素技術である1ビーム分のビーム形成回路機能を1チップに集積するWSMMIC技術、複数ビームBFNをコンパクトに実装する超小型コネクタアレー・三次元実装技術などの小型・軽量・低消費電力のための新規技術について報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-05-13