成長ひずみ変形を受けた生体テクスチャの構造的パターン認識 : 牛鼻紋の場合
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概要
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人間の指紋や牛の鼻紋などに代表される生物がもつ模様的パターン(以下,単に生体テクスチャという)は,個々の生体によって異なった特徴を有しており,個体識別に利用できることが知られている.しかし例えば,牛の鼻紋は,人間の指紋に比べるとパターンの構造が複雑であり,更に成長の段階において構造特徴に変化やひずみを受けてしまうため,従来指紋照合に用いられてきたような手法ではうまく認識できない.本論文では,このような成長変化を受けた生体テクスチャについても適用可能な新しい認識手法を提案する.具体的には,生体テクスチャの例として牛の鼻紋パターンに着目し,横型探索に基づくグラフマッチングを基本戦略に選んで,これにハフ変換的な探索開始閉路対決定手法と未探索閉路の統合処理を取り入れて探索処理の効率化を図った鼻紋認識法を構成する.提案手法の有効性を確認するために行った評価実験では,良好な結果が得られた.
- 2002-08-01
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