隠れ層をもつ多方向連想メモリ
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概要
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多方向連想メモリ(Multidirectional Associative Memory : MAM)は双方向連想メモリ(Bidirectional Associative Memories : BAM)の一般形であり, 複数の事象に関する想起を可能とする連想メモリのモデルである. これは, BAMと同様に学習組に共通項が含まれる場合に重畳変形パターンが出現し, 正しい想起が行えないという欠点がある. 改良型多方向性連想メモリ(Improved Multidirectional Associative Memory : IMAM)により, この欠点は解決されるが, モデルが複雑であり, 相関学習を利用するため, 記憶容量が小さいという欠点をもつ. 本論文では, MAMに隠れ層を追加したモデル及びその学習法を提案し, MAMの単純な構造を保持したまま, 共通項を含む学習組に対する想起を可能にする. 計算機シミュレーションにより, 本モデルの記憶容量が相関学習より大きく, 雑音に強いなどの有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-01
著者
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