最適化に基づく顎関節X線画像からのトレース図の生成
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概要
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X線写真による顎(がく)関節の形態学的研究を支援するために, コンピュータによってトレース図を自動的に生成する方法を開発した.対象は下顎窩(か)辺縁, 下顎頭辺縁, 錐体鼓室裂, 及び, 干渉像中心線の4要素である.顎関節X線写真は散乱によってかなりぼけているが, 形態と要素間相互の位置関係はほぼ一定している.したがって, ここではモデルの活用を図った.まず, 前処理としてグリッド像をその周期性を利用して除去する.各要素はそれぞれのモデルに基づくマスク処理によって縁や線を協調する.そして, それぞれモデルに合わせて設定した目的関数をダイナミックプログラミングを用いて最適化することにより, トレースを求める.24枚の画像について実験を行った結果, 抽出された関心領域において, X線写真中で視認できた要素についてのトレース成功率は, 下顎窩について83%, 下顎頭について81%, 垂体鼓室裂について71%, 干渉像について96%であった.更に, 応用の可能性として, 下顎窩と関節腔の面積, 及び, 関節腔間隙(げき)幅による顎関節特徴の数量化を検討した.
- 2000-12-25
著者
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