CSP法による音源位置同定を備えたマルチビームフォーミング
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概要
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本論文では, マイクロホンアレーを用いることにより, 残響下で音声を高品質に収録する方法について検討する.これまでに, 残響を効果的に抑圧する方法としてFlanaganらによりマルチビームフォーミングが提案されている.しかし, このマルチビームフォーミングでは部屋の形状や目的の音源の位置という事前知識から直接音と反射音の到来位置を計算するので, 実用には向かないという問題がある.本論文では, 部屋の形状や目的の音源に位置という事前知識を用いずに, 直接音と反射音の到来位置を同定することによりマルチビームフォーミングを行う方法を提案する.鏡像法によるシミュレーション実験及び廊下における実環境実験により提案法の有効性を評価した.まず, 部屋の形状と目的の音源の位置が未知という条件で, 直接音と反射音に到来位置の同定実験を行った.その結果, 直接音の到来位置の同定誤差は小さいことがわかった.また, 反射音の到来位置の同定に関しては誤差が大きくなるものの, 到来方向として見た場合には真の到来方向とほぼ等しくなることがわかった.次に, 提案法の出力信号をSNRにより評価した.その結果, シングルビームフォーミングよりもマルチビームフォーミングの方が有効であることが明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-07-25
著者
-
山田 武志
筑波大学
-
鹿野 清宏
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻
-
中村 哲
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
鹿野 清宏
奈良先端科学技術大学院大学
-
山田 武志
奈良先端科学技術大学院大学
-
西浦 敬信
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
西岡 良典
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
中村 哲
奈良先端科学技術大学院大学
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