市民参加を意識した市民団体における情報流通に関する社会実験でのWebサイトの活用

概要

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近年, 市民団体/NPO(Non-profit organization)が注目されているが, 市民団体間や市民-市民団体間の連携を目指したネットワークに関しては, 今後の発展が必要とされている.その中で情報流通に関するネットワークを構築する一手段として, 市民団体の情報発信を主としたWebサイトとその運用のしくみについて立ち上げ, 滋賀県内を対象として社会実験を行った.Webサイトの運用は, 市民団体, NPOサポート団体とNTTの3者で行い, それぞれの特性に適した役割を担った.この結果として, 一般公開(2000年10月)以降のサイトの利用団体数や登録情報数は順調な増加を示した.このようなサイトの利用状況や運用のプロセスを通して把握した市民団体の声等を鑑み, 市民団体における情報発信やWebサイトの役割について考察した.市民団体は情報発信・情報交流を求めているが, Webサイトでの情報発信においてはその効用(フィードバック)が短時間には見えないことが弱点であり, 一方, 本サイトのような簡易に情報発信でき市民団体情報が集まっている点は利点となっていると考えられる
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-10-12