衛星通信測位システムの構成と遅延誤差打消し効果
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概要
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通信衛星を用いる測位システムの具体的な構成を提案し, 測位精度を解析した.地球局で生成された測位用信号が衛星経由でユーザ局に伝送されるという構成により, 衛星は中継用リピータだけをもつ.精度解析においては, 衛星と地球局で生じる遅延を誤差要因に取り上げた.もしも遅延に未知の部分があると, それは衛星位置の決定に誤差を与えるとともに, 測位信号の伝送タイミングにも誤差を与える.これら2種の誤差が, ユーザ局において互いに打ち消すようなシステム構成が可能であることを明らかにした.それに基づく国内向け測位システムでは, 衛星や地球局に数百mの未知遅延量があっても, 測位誤差の発生は水平成分で1mに満たない.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-10-25
著者
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