企業ネットワークでの通信品質制御方法について : IP-VPNへのMPLS利用によるQoS制御方式の提案
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概要
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本論文では、現在企業間通信に多用されているIP-VPN(仮想IP専用ネットワーク)の通信品質を制御するため、MPLS(Multi Protocol Label Switching)技術について、分散型でリアルタイムに経路設計する手法を提案する。従来のMPLS技術では、LSP(label switched path)と呼ばれる通信経路設定時、集中した経路設計の後収容ネットワークを指定している。この方式では構成ノードで障害が発生した場合、パス(設定された通信経路)切り替えのためにヘッドエンド迄戻り経路再計算する必要があった。本提案では、MPLS網内のLSA(link State Advertisement)を広告するノードが終端する全LSP情報を使用し、各ノードで分散してリアルタイムに経路設定を行う。また、Diffserv(インターネットでパケット毎に優先制御転送を行う技術)のDSCP(Diffserv Control Point)値を、MPLS headerのLabel値,Exp値に割り当て、通信品質の制御を行う。従って、本提案方式を用いることで、MPLS網中ではヘッドエンドまで戻り再経路指定を行わずとも、各ノードで分散的にネットワークの負荷・使用状況に応じたパスの指定ができ、End to Endでの通信品質を制御可能となり、迂回路を分散して設定できるメリットがある。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-09-05
著者
-
松本 正雄
筑波大学社会工学系大学院
-
藤野 博喜
財団法人 金融情報システムセンター
-
矢本 成恒
インターナップ・ジャパン株式会社
-
松本 正雄
筑波大学 社会工学系大学院
-
松本 正雄
筑波大学大学院
-
矢本 成恒
インターナップ・ジャパン株式会社:筑波大学大学院経営・政策科学研究科経営システム科学専攻
-
矢本 成恒
インターナップ・ジャパン(株)財務部門
-
矢本 成恒
(社)俯瞰工学研究所
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