事例に基づくeビジネスモデル化の評価枠組

概要

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eビジネスやITという分野は世間で頻繁に取り沙汰されているが、その投資対効果を疑問視する声は少なくない。そこで、まず、eビジネスによる企業におけるビジネスモデルの変化を例として、3業種(消費財メーカ、銀行、クレジットカード会社)について示した。このビジネスモデルは、垂直的な価値連鎖構造および情報、物流、決済のプロセスをモデル化したものである。次に、この新たなモデルがどのくらい効果的なのかを測る価値評価の手法について考察している。価値評価の先行事例として米国のテキサス大学で行われている研究を紹介する。その事例は定量的評価であるが、本論文では、さらに一般性のある視点に立った評価手法を提案する。その手法は、eビジネスモデルの一般的な価値評価とeビジネス化項目に基づく評価を旨とするものである。その価値評価は、定性的な評価に主眼を置いている。また、実際に、企業での投資判断の基礎段階を支援するものであり、その後の段階は種々の方法を援用することを想定している。eビジネスは、企業の成長を助ける重要なキーファクターであり、企業の経営陣に説得性のあるeビジネスの投資効果の基礎的評価のひとつの手法を提示している。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-01-04

事例に基づくeビジネスモデル化の評価枠組

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