3素子アレー化センサにおける指向性補正の実験的検討
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概要
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本報告は,電子機器から漏洩する不要な電磁波の波源位置を短時間で推定するために,測定に用いるアンテナをアレー化した「アレー化センサ」による測定方法を提案し,アレー化により生じる素子間相互結合の影響を補正する方法について述べている.まず,電波源の位置を既知として,素子間隔を0.5波長,1波長とした場合の3素子アレー化センサの各素子における受信電圧と,各素子の位置にそれぞれ素子単体を置いた場合との受信電圧の振幅比および位相差を示した.次に,実験とシミュレーションにより求めた補正係数が,中央にある素子の位相補正量以外は,良く一致していることを示した.最後に,実験により求めた補正係数を乗じて補正した受信電圧は,素子単体を置いた場合の受信電圧と0.2dB,1.6°の誤差範囲内で一致した結果となることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-12-06
著者
-
粟井 恭輔
情報通信研究機構 拠点研究推進部門 仙台EMCリサーチセンター
-
粟井 恭輔
通信・放送機構仙台EMCリサーチセンター
-
平 和昌
通信・放送機構仙台EMCリサーチセンター
-
澤谷 邦男
通信・放送機構仙台EMCリサーチセンター
-
平和 昌
通信・放送機構仙台EMCリサーチセンター
-
平 和昌
情報通信研究機構拠点研究推進部門仙台emcリサーチセンター
-
相澤 大輔
通信・放送機構 仙台emcリサーチセンター
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