XML形式による効率的DBキャッシュ法と評価(セッション5B : 高性能システム)(夏のデータベースワークショップ : DBWS2004)

概要

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本稿では,Webとデータベースが統合したサービスにおいて,サーバ負荷の増大によるクライアントへの応答速度の低下の問題を解決する.そのために,サーバ側でデータベースキャッシュ(以下DBキャッシュ)を行い,応答速度の向上を図ることが可能な新しいキャッシュ法を提案する.提案手法では,サーバと直結しているDB内のテーブルをキャッシュとしてXML[4]形式で保存し,次回アクセス時にそのキャッシュにアクセスする方法である.利用者がサーバにアクセスした時点で,サーバは1)キャッシュ内に該当テーブルが存在するか,2)テーブルのデータが最新であるかについて調べ,1),2)の両方を満たしている場合,問合せをキャッシュに対して行い,適合したデータを取得する.また,利用者からDBへデータ更新の命令が送られると,DBはそのまま更新を行い,キャッシュ側は独自に問合せを解析し,木構造を最新状態に更新する.実験の結果,従来の,更新が行われるごとにキャッシュを破棄し,再構築を行う方式と比較して,キャッシュのヒット率を約30%向上できた.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-07-07