検索サービスデータベースによるWWWメタ検索サービスの高度化の研究

概要

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本稿では,WWW上の検索を向上させるWWWメタ検索システムSNOWを提案する.SNOWはWWW上で提供されている多くの検索サービスを利用したメタ検索サービスを提供するシステムである.従来のメタ検索サービスは複数の検索サービスに同時に検索要求を行なうため,検索に時間がかかる点や検索表示の情報量が増加する点から使いにくいものという問題点が存在する.そこで,本稿で提案するSNOWでは,検索要求に応えるのに適した検索サービスを選択する方法を取り入れる.WWWコンテンツの増加に伴い検索サービスも増加し多様化している.個々の検索サービスは検索性能や機能に特徴が見られ,SNOWではこの特徴によって検索サービスの選択を行なう.SNOWは,適切な検索サービスを選択するために,検索サービスデータベースを使用する点に特徴を有する.検索サービスデータベースは検索条件と検索結果の検索ログで構成される.すなわち,このログの要素を組み合わせることにより最適な検索サービスを選択する.SNOWでの処理は,まずユーザがキーワード等の要素を入力したのち,入力データを検索サービスデータベースと参照することによって最適な検索サービスを選択する,つぎに,選択した検索サービスに検索を依頼して,その結果を表示するの順に行われる.本稿では,このSNOWの基本的考え方,機能,実現方法を述べる.また,SNOWをCGIプログラムにより実装し評価を行なった結果を説明する.検索サービスの選択方法を変化させた実験と比較評価の結果,適切な検索サービスを選択できるシステムであることが明らかとなった.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-03-05

検索サービスデータベースによるWWWメタ検索サービスの高度化の研究

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