メディア変換を利用した情報支援に関する一考察

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情報提供・支援システムには、メディア変換技術が広く利用されている.メディア変換は、情報を表現するメディアを他のメディアに変更し、新たな情報表現を得る方法である.しかし、情報表現に用いるメディアの特性、ひとつのメディア受容特性などは、メディアごとに異なる.このため、必ずしも、もとの情報がメディアだけが異なるように変換されていると単純に考えることができない.また、メディア変換は、ひとの受容器官との整合性を目的として利用されているが、このようなシステム実現へのアプローチで情報提供・支援システムに直結するともいえない.本稿では、まず、メディア変換技術を用いた情報提供・支援システムの1つのモデルを説明する.次に、このモデルを基にして、メディア変換の手法を使用した情報提供・支援システムにおいて、実際の利用者が確実に支援を受けることができる環境の課題について述べる.また、有用な情報提供・支援システムを実現するためにメディア変換技術分野の技術者・設計者が、その設計過程で十分に考慮すべき項目についても述べる.すなわち、メディア変換技術者、情報支援システムの設計者、情報の提供者、支援を受ける人たちが同じような生活状況にあるわけではないことも大きな要因であることを述べる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-07-18

メディア変換を利用した情報支援に関する一考察

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