合成開口レーダ画像から規格化ハフ変換による船舶航跡の検出(計測・探査)
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概要
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合成開口レーダ画像は,観測対象から後方散乱されたレーダ波を検出する原理により,対象の表面状況の情報が得やすく,海面上に人工的に生じた現象,例えば船舶航跡を検出しやすい特長をもつ.他方,光学画像と比べ,クラッタなどレーダ特有の雑音が多い.実用面でいえば,SAR画像から航跡を検出することは,海上での災害防止や監視に有用である.そこで本論文では,雑音が大きいSAR画像から直線性を利用して航跡を検出するために,ハフ変換を改善した簡便かつ有効な手法を提案する.ハフ変換においては,変換により作り出されるp-θ平面の幾何ひずみ及び量子化誤差による検出の劣化が課題となる.その改善のため,均一輝度の画像から規格化平面を作り,幾何ひずみ及び量子化誤差を相殺するよう変換時にこの規格化平面による単純な演算を加えた規格化ハフ変換を行い,画像自体も円形領域化し幾何ひずみ自体を最小化する,という簡便な処理手法を示す.更に本手法をシミュレーション画像及びSAR実画像に適用し,航跡の検出性能が改善されることを評価する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-10-01
著者
-
佐野 元昭
桐蔭横浜大学工学部電子情報工学科
-
佐山 周次
防衛大学校
-
佐野 元昭
桐蔭横浜大学工学部
-
佐山 周次
防衛大
-
小尾 新三
NEC誘導光電事業部
-
村田 稔
NEI誘導光電事業部
-
関根 松夫
防衛大学校通信工学科
-
関根 松夫
防衛大学校
-
関根 松夫
防衛大学校 通信工学科
-
関根 松夫
防衛大学校電気情報学群通信工学科
-
佐野 元昭
桐蔭横浜大
-
村田 稔
日本電気株式会社 誘導光電事業部
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