極値理論を用いた仮想帯域推定法の提案と実トラヒックデータによる検証
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概要
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品質基準を満たすためにパケットフローに割り当てるべき帯域量を評価する際に,「仮想帯域」の概念は強力かつ便利な数学的枠組みを与える.本論文は多重化ソースの仮想帯域を(特定の確率モデルを利用しないという意味で)ノンパラメトリックに推定する方法を提案する.提案推定法は,多重化ソースの平均トラヒック量と,多重化ソースが入力されるバッファのキュー長分布の裾の情報から,仮想帯域を推定するという特徴を有する.本論文では,極値理論により,バッファのキュー長分布の裾の情報が,単純なキュー長観測結果から簡易にかつ高精度に推定できることを示す.更に,実トラヒックデータを利用したシミュレーションにより提案推定法の精度を検証する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-11-14
著者
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石井 大介
千葉大学工学部都市環境システム学科:(現)ソフトバンク Bb株式会社技術本部
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塩田 茂雄
千葉大学
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塩田 茂雄
千葉大学工学部都市環境システム学科
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塩田 茂雄
千葉大学大学院工学研究科都市環境システムコース
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石井 大介
千葉大学工学部都市環境システム学科
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