降下仔アユの海域への分散に及ぼす降水量の影響
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概要
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高知県の下ノ加江川河口域および河口外側の砂浜海岸において,1996-1999年に集魚燈を用いてアユ仔魚を採集した。3年間の採集結果を比較すると,1996年群および1997年群では,河口域と海域の両水域においてアユ仔魚が多数採集された。しかし1998年群では河口域における単位時間当たりの採集尾数が3年間で最も多かったのに対して,海域における採集尾数はごくわずかであった。孵化仔魚の主な降下期間である11-12月の降水量は,1996年および1997年に比べて1998年には著しく少なかった。以上から,孵化仔魚の降下期における河川流量は,仔魚の河口内での残留および河口外への分散に影響を及ぼす可能性が示唆された。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2003-05-15
著者
-
平賀 洋之
西日本科学技術研究所中村分室
-
東 健作
西日本科学技術研究所中村分室
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木下 泉
西日本科学技術研究所中村分室
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平賀 洋之
西日本科学技術研究所
-
木下 泉
高知大学総合研究センター海洋生物研究教育施設
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木下 泉
高知大総合研セ
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東 健作
西日本科学技術研究所
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東 健作
西日本科学技術研
-
木下 泉
西日本科学技術研究所
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