70. 線条体シナプスと化学伝達物質 : II Choline Acetyltransferase
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概要
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線条体の複雑なneuronal organizationを明らかにする目的で今回はAcetylcholineの合成酵素であるCholine acetyltransferase (ChAc)の局在を検討した。ラット尾状核より新鮮な細繊片(0.5〜1mm)をとり出しOgawa et al.(1974)の方法により30分incubateし、osmification後、型の如く電顕標本を作整した。酢酸ウラニウムのブロック染色のみで検鏡した。reaction productsは神経細胞の細胞膜、核膜、ミトコンドリア ゴルジ、粗面小胞体およびシナプス小胞に認められた。ChAc阻害剤(NHNP)5mMでこれらの反応産物は消失した。ChAc陽性ノイロンは2種に区別され、1つはMoriのsmall nerve cellに相当し、他は13〜16μm径の胞体を持つ多極神経細胞である。ほぼ円形の明るい核が細胞質の大部分を占め、細胞小器官は乏しい。これらのノイロンはChAc陽性のSynaptic vesiclesをもつ神経終末とaxo-somatic synapseを形成している。他のChAc陽性シナプス小胞をもつプトンは大部分Gray II型のaxo-dendritic synapseであった。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
小川 和朗
京都大・医・第2解剖
-
小川 和朗
京都大学第ii解剖
-
貝谷 壽宣
岐阜大学神経精神科
-
難波 益之
岐阜大学神経精神科
-
岩田 毅
岐阜大学神経精神科
-
吾郷 泰広
京都大学第II解剖
-
馬屋 原宏
京都大学第II解剖
-
小川 和朗
京都大学第2解剖
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