68. Tenotomyによる骨格筋の変化 : 特に運動終板を中心とした部分的筋原線維増生と核内rod

概要

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Tenotomyにより, ラット骨格筋において運動終板を中心とした部分にsarcoplasmic mass様の部分的筋原線維増生がおこることについて, 昨年の本学会で報告したが, 今回, さらにその詳細な発生病理を明らかにするために, 経時的に組織化学的, 電顕的検討を行なった。ラットのアキレス鍵を切断后, 1日, 2日, 3日, 4日, 5日, 6日, 7日, 14日, 21日に, その切断側のヒラメ筋の凍結連続切片に関して, トリクローム・ゴモリ染色とコリンエステラーゼ染色を行ない両者を比較した。この結果, sarcoplasmic massは経時的に大きくなり, 7日目で最大となること, 又, この部分の先端部に一致して, 連続切片上でcholine-esterase活性が認められ, かつ又, sarcoplasmic massとendplateがほゞ一対一の関係にあることが明かとなった。一方, 同上の骨格筋のこの部の電顕的検索で, この部がpolysomeに富むことを認めた。又, 同上骨格筋14日目に於て, endplate直下の核内に大きなnemaline rodの存在を認めた。
日本組織細胞化学会の論文
1977-10-20