40. ^3H-methyl prednisoloneの電顕ラジオオートグラフィー

概要

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目的 : ^3H-methyl prednisoloneの細胞内局在を明らかにするため, 電顕ラジオオートグラフィーを行って観察した。材料・方法 : マウス肝細胞およびHeLa細胞をin vitroでEagle MFMに^3H-methyl prednisolone-1, 2-Tの100μCi/mlを含有する培養液で1時間標識し, 半分は凍結乾燥, Epon包埋, 乾燥超薄切, 乾燥マウントを行い, 半分は通常のglutaraldehydeとosmium tetroxideの重固定, Epon包埋, 超薄切, dropping法による湿性マウントを行った。結果 : 乾燥マウントによる銀粒子は, 肝細胞とHeLa細胞において, 核ならびに細胞質にび慢性に分布し, その数は肝細胞に多い。湿性マウントによる銀粒子は肝細胞において核に多く, 核小体と染色質特に異染色質に局在する。細胞質においてはGolgi装置・小胞体・糸粒体に局在し, 細胞質基質・水解小体・グリコーゲンに少ない。HeLa細胞においては銀粒子数は肝細胞より少なく, その局在は核の染色質・核小体・Golgi装置・小胞体・糸粒体である。結論 : 乾燥マウントにより示される銀粒子は不溶性物質を示しその局在はび慢性である。湿性マウントは不溶性物質を示しその局在は核に多く細胞小器官に特異的である。
日本組織細胞化学会の論文
1977-10-20