北海道厚岸湾に放流されたマツカワ人工生産魚の食性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
厚岸湾に放流し,再捕された人工生産マツカワの胃内容物を調査した。餌料生物はアミ類,コツブムシ類,エビジャコ類,エビジャコ類以外の十脚類,魚類およびその他に分類した。出現頻度法,個体数法,重量法,餌料重要度指数,栄養段階指数を用いて,食性と食地位について分析した。主な餌料はアミ類(全長≦150mm),アミ類とエビジャコ類(全長150〜250mm),エビジャコ類とコツブムシ類(全長250〜300mm),エビジャコ類(全長300〜400mm),エビジャコ類と魚類(全長>400mm)であった。栄養段階指数は成長に伴って増加し,食地位は大型個体ほど高かった。また,春期に栄養段階は低く,夏期・秋期に高かった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2003-01-15
著者
-
南 卓志
独立行政法人水産総合研究センター 日本海区水産研究所
-
渡辺 研一
日本栽培漁業協会厚岸事業場
-
南 卓志
日本海区水産研
-
南 卓志
北海道区水産研究所
-
南 卓志
日本海区水産研究所
-
渡辺 研一
日本栽培漁業協会厚岸事業場:(現)日本栽培漁業協会能登島事業場
関連論文
- 佐渡島周辺海域におけるホッケの産卵
- 厚岸湾に放流されたマツカワ人工種苗の魚類による被食(短報)
- 日本海底層の食物網における有機スズ化合物の生物濃縮
- バッチ式海水電解装置の魚類病原細菌およびウイルスに対する殺菌効果
- 海水のオゾン処理による飼育水の殺菌効果とヒラメ(Paralichthys olivaceus)およびマツカワ(Verasper moseri)の生存率に及ぼす影響
- 細胞培養法とRT-PCR法を組み合わせた神経壊死症ウイルスの検出
- 24.深海性エゾバイ科エゾボラ属巻貝の分子系統解析(日本貝類学会平成16年度大会(東京)研究発表要旨)
- 電解海水による飼育器具の消毒
- 流水式海水電解装置による飼育排水の殺菌
- 流水式海水電解装置の魚類病原細菌およびウイルスに対する殺菌効果
- 23.深海性エゾバイ科エゾバイ属巻貝の系統地理学的研究(日本貝類学会平成16年度大会(東京)研究発表要旨)
- アブラガレイとカラスガレイの変態期仔魚
- ケガニ幼生および種苗生産水槽の細菌叢に関する研究
- 北海道厚岸湾に放流されたマツカワ人工生産魚の食性
- 人工生産したマツカワの孕卵数
- 砂浜海岸における異体類稚魚の生態
- 日本海産カレイ目魚類幼稚仔魚の被食事例
- アカヒゲ漁で漁獲されたハタハタ稚魚
- オゾン処理海水で飼育したマツカワ稚魚の細菌叢
- 北海道厚岸湖における魚類の胃内容物組成から見た種間関係
- 異体類の初期生活史-11-成育場-1-
- 異体類の初期生活史-10-被食-2-
- 異体類の初期生活史-9-被食-1-
- 北海道沿岸におけるカレイ亜科魚類の産卵期について
- マツカワVerasper moseri稚魚の底質選択性について
- 北海道東部沿岸域におけるオヒョウHippoglossus stenolepisの産卵期
- 異体類の初期生活史-19-天然魚と人工魚-1-種苗生産と初期生活史
- 異体類の初期生活史-18-初期生活史と生き残り戦略-4-
- 異体類の初期生活史-17-初期生活史と生き残り戦略-3-
- 異体類の初期生活史-14-稚魚採集法
- 異体類の初期生活史-13-成育場-3-
- 異体類の初期生活史-16-初期生活史と生き残り戦略-2-
- 異体類の初期生活史-15-初期生活史と生き残り戦略-1-
- 異体類の初期生活史-12-成育場-2-
- ハナサキガニ幼生の大量死に関する細菌学的研究 : 幼生および種苗生産水槽の細菌叢
- 日本海における海洋資源の共同利用について(国際シンポジウム・パネリスト報告・4,国際シンポジウム:21世紀北東アジアの地域開発と環境-資源・エネルギー・国際協力を巡って-,第5回大会報告要旨)