再発肺癌の放射線治療

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概要

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323例の再発肺癌政治例のうち,局所再発135例,骨転移85例,脳転移79例を検討した。治療法は小分割,または単純分割法のそれぞれfull dose照射を目標とした。局所再発例では一次効果,生存期間とも術後再発例がすぐれ,この傾向は扁平上皮癌において著しく,中間生存期間が照射後再発で他病巣併有群の2ヶ月から,術後再発のみの群の25ヶ月に至り,腺癌ではこれが6ヶ月から14ヶ月で,また断端再発は根治照射の対象となった。骨転移の除痛効果は組織型に無関係に80%にえられ,中間生存4〜9ケ月であるが,骨転移のみ単発群では28ケ月であった。脳転移の症状寛解率は89%,腫瘍縮小はCR29%,PR64%で,死因の80%は脳以外の病巣の悪化によるものであった。全症例の1生率は22%,中間生存7ヶ月であるが,脳以外の他病巣が制御された16例では1生率69%,中間生存15ヶ月で,腺癌の単発例で,照射による一次効果がすぐれた症例に長期生存の傾向がみられた。
日本肺癌学会の論文
1985-05-31

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