肺癌化学療法(MVP)施行時の併用制吐剤による便秘の発生 : 高用量メトクロプラミドと5-HT_3拮抗剤の比較検討

元データ 1997-08-20 日本肺癌学会

概要

当院においてMVP化学療法(MMC,VDS,CDDP)を施行した非小細胞肺癌症例63例を,制吐剤としてメトクロプラミドを商用量投与した群(23例)と5-HT3受容体拮抗剤を投与した群(40例)の2群に分け,化学療法後の便秘の発症についてカルテよりRetrospectiveに調査検討した.便秘発症例はメトクロプラミド高用量投与群で3例(13%),5-HT_3拮抗剤群では18例(45%)であった.この結果はメトクロプラミド高用量投与による下痢傾向,5-HT_3拮抗剤及びMVP療法の便秘傾向の3点が組み合わさった事が原因と推察された.5-HT_3拮抗剤は肺癌化学療法上非常に有効な薬剤である.本邦ではMVP療法に5-HT_3拮抗剤を併用した時便秘が発症しやすいという報告はないが,癌化学療法時には十分考慮に入れるべきと考える.

著者

望月 吉郎 国立姫路病院内科
河村 哲治 国立姫路病院内科
望月 吉郎 国立姫路病院
河村 哲治 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
河村 哲治 国立姫路病院
中原 保治 国立姫路病院内科
木本 てるみ 国立姫路病院内科
福井 啓祐 国立姫路病院薬剤科
中原 保治 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科

関連論文

▼もっと見る