胸水adenosine deaminase活性が著しい高値であった縦隔原発不細胞性悪性リンパ腫の1例

元データ 1999-04-20 日本肺癌学会

概要

症例は46歳の男性.背部痛を主訴に入院した.胸部単純X線,胸部CTで,巨大縦隔腫瘍と両側大量胸水を認めた.縦隔腫瘍の経皮的針生検で不細胞1性リンパ芽球型悪性リンパ腫と診断した.胸水細胞診でも異型リンパ球を認めた.胸水は血性,濠山性で,胸水のadenosine deaminase活性(ADA)は963.2U/Lと著しい高値であった.リンパ増殖性疾患において胸水ADAが高値を呈し得ることは報告されているが,一般に胸水ADAの高値は結核性胸膜炎の指標として用いられている.未熟なあるいは活性化された不細胞からADAが産生されることが知られており,本例の胸水ADAはリンパ腫細胞から産生されたと考えた.著しい胸水ADAの上昇を認めた場合には,悪性リンパ腫,とくに不細胞性悪性リンパ腫も疑う必要がある.

著者

竹下 啓 北里研究所病院呼吸器内科
山口 佳寿博 慶應義塾大学医学部内科
山口 佳寿博 慶應義塾大学医学部内科学教室
山口 佳寿博 慶礁義塾大学医学部呼吸循環器内科
山口 佳寿博 慶磨義塾大学医学部呼吸器内科:ファイザー・慶應リサーチラボラトリー
山口 佳寿博 慶應義塾大学医学部内科学
山口 佳寿博 慶応義塾大学医学部内科学教室
菊地 敬一 国立療養所神奈川病院
橋詰 寿律 国立療養所晴嵐荘病院
竹下 啓 国立療養所神奈川病院内科
橋詰 寄律 国立療養所神奈川病院外科
山口 佳寿博 慶應大学医学部内科
竹下 啓 慶応義塾大学 内科
菊地 敬一 国立療養所村松晴嵐荘

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