気管支粘膜由来のびまん性中細胞型肺原発悪性リンパ腫の1手術例

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概要

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症例は集検で胸部異常陰影を指摘された75歳女性で, 胸部単純X線像で右中肺野に不整形の淡い腫瘤影を認め, 空気気管支像を伴っていた.経気管支鏡的肺生検で, 小型リンパ球の集簇を認めたため偽リンパ腫が疑われ, 右上葉切除郭清を施行した.病理所見で, 増殖した中型リンパ球はcentrocyte-like cellと考えられ, lymphoeithelial lesionの形成や, 2次ろ胞への侵潤がみられ, 形質細胞への分化も認められたため, 気管支粘膜由来のびまん性中細胞型悪性リンパ腫と診断した.さらに, 細胞内免疫グロブリンの検出で, IgGとλへのmonoclonalityが認められ確診した.本邦での気管支粘膜由来の悪性リンパ腫の報告例は, 自験例を含め4例と極めて稀なことから報告した.
日本肺癌学会の論文
1993-08-20

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