気泡の非線形振動を用いた水中パラメトリックアレイの効率改善に関する検討

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概要

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水中の微小気泡が示す強い非線形振動について、パラメトリックアレイの差音変換効率の改善に適用することを目的として検討を試みた。まず、気泡振動に伴う差音生成の大きさの目安を示す量として、通常用いる非線形パラメータβと対比させ、等価的な非線形パラメータβ_bを導入した。その結果、β_bはβと比較して最大4桁程度の大きな値となることが示され、パラメトリックアレイの大幅な効率改善に十分な効果があることが分かった。また、気泡の共振によって生じる1次波の減衰の影響についても検討を行い、1次波に共振する気泡よりも十分小さな径の気泡を用いれば、差音の指向特性をあまり損なうことなく変換効率の改善が実現できることを示した。
社団法人日本音響学会の論文
1990-08-01

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