ボール・ベアリングを組み込んだ小型機器の回転音による一診断法(第3報) : 複数の損傷がある場合についての考察
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概要
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第1報ではボール・ベアリングを組み込んだ小型回転機器の回転音を検出し、機器の固有周波数付近のスペクトルを抽出して実効値処理した後にスペクトル分析をする診断方法について提案し、この方法は一挙に多種の診断項目をS/Nよく行える有効な方法であることを述べた。第2報では第1報で提案した診断方法の有用性をより確実なものにするため、損傷が複数箇所に同時に存在する場合について理論的解析を展開し、それを解明する論理的方法について述べた。本論文ではそれらの結果をもとに、本診断方法が実際に利用される製造現場のような環境でも再現性よく、多種の診断項目を一挙に評価できる有効な方法であることを具体例を示して実証している。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1990-08-01
著者
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