原発性膀胱癌181例の臨床病理学的検討往復

概要

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1971〜1981年までにおける原発性膀胱癌181例を対象とし、膀胱癌取扱い規約に準じて再検討を行い、以下の成績を得た。1)組織型ではTCC157例、AC9例、SCC7例、UC2例、Mixed T6例であった。2)全症例の5年相対生存率は49.0%であった。3)TCCの異型度ではGOは見られず、G18例、G254例、G387例であった。これらの5年生存率は、それぞれ82.4、81.2、35.9%であり、またTCC以外のものは5.3%であった。4)深達度はpTa-pT1b93例、pT2-pT3b 41例、pT426例であった。これらの5年生存率は深達度に比例し、pTa-pT1b 71.2%、pT2以上16.0%であった。5)脈管内侵襲は40例に見られ、組織型ではTCC、G3およびTCC以外のものに認めた。深達度ではpT3a以上に多く見られ、これらの5年生存率は5.1%と極めて不良であった。6)治療法則の5年生存率はTUR-Bt62例77.7%、SVR-SR34例63.O%、TC64例24.2%であった。TCCのG1、G2はTUR-BtおよびSVR-SRでは93.7、85.9%であったがTCは30.3%であった。TCCのG3とTCC以外のものではTUR-Bt30.7%、SVR-SR51.3%であり、TCはTCC G333.5%、TCC以外のもの6.5%であった。pTa-pT1bまではTUR-BtおよびSVR-SRは90.9、88.1%であったが、TCは48.5%であった。しかしpT2以上ではTUR-BtO%、SVR-SR11.6%、TC12.9%と極めて不良であった。