精巣腫瘍症例における内分泌環境とgoadotropin-releasing hormoneによるゴナドトロピン分泌機能の検討

元データ 2003-07-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

(目的)精巣腫瘍における視床下部-下垂体-精巣系機能を検討した.(対象と方法)精巣腫瘍20例において高位精巣摘除術前後に血中LH,FSH,hCG-β測定,Gn-RH試験を行い,精液検査,血中testosterone(T),free testosterone(F-T),estradiol(E2)測定は術前に行った.術後Gn-RH試験は術前血中gonadotropin(Gn)が測定感度以下の症例に行った.(結果)術前血中Gn非検出は血中hCG-B陽性8例中6例,血中hCG-β陰性12例中4例に認めた.術前Gn-RH試験ではGn非検出10例は無反応を,Gn検出10例は有意な(P<0.01)反応を示した.術後Gn-RH試験では9例中7例に有意な(P<0.01)反応を認めたが,術後血中hCG-β陽性の2例では抑制が持続していた.血中hCG-B陰性例に対し血中hCG-B陽性例では精子濃度は有意に(P<0.002)低く,T値に差を認めないが,F-T値,E2値は有意に(P<0.002,P=0.002)高値であった.(結論)hCG産生精巣腫瘍では下垂体レベルでのGn-RH反応が抑制され,血中hCGにより精子形成能低下,androgen,E2分泌増加がみられることが示唆された.さらにhCG非産生精巣腫瘍でもgona-dotropin分泌抑制がみられ,hCG以外の抑制因子の存在も示唆された.

著者

鈴木 康太 昭和大学医学部泌尿器科学
冨士 幸蔵 昭和大学医学部泌尿器科学
五十嵐 敦 昭和大学医学部泌尿器科学講座
奥村 大輔 昭和大学医学部泌尿器科学
富士 幸蔵 昭和大学
益山 恒夫 昭和大学医学部泌尿器科
吉田 英機 昭和大学医学部泌尿器科
益山 恒夫 埼玉県済生会栗橋病院泌尿器科
檜垣 昌夫 独立行政法人国立病院機構災害医療センター泌尿器科
檜垣 昌夫 国立病院東京災害医療センター
五十嵐 敦 昭和大学 医学部泌尿器科学教室
渡辺 政信 昭和大学医学部泌尿器科
北村 朋之 昭和大学医学部泌尿器科学教室
鈴木 康太 昭和大学医学部泌尿器科
笠原 敏夫 昭和大学医学部泌尿器科学教室
平森 基起 総合高津中央病院泌尿器科
渡辺 政信 昭和大学医学部泌尿器科学教室
北村 朋之 昭和大学藤が丘病院泌尿器科
笠原 敏夫 国立病院東京災害医療センター
檜垣 昌夫 国立病院機構東京災害医療センター
五十嵐 敦 昭和大学医学部泌尿器科学
冨士 幸蔵 昭和大学医学部泌尿器科
北村 朋之 昭和大学藤が丘病院泌尿器科学
吉田 英機 昭和大 医
五十嵐 敦 昭和大学医学部泌尿器科

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