前立腺癌におけるMHC-class I抗原の発現およびIFN-γがその発現に与える影響

元データ 2002-05-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

(目的)今回我々は,前立腺癌検体および良性前立腺検体におけるMHC-class I抗原の発現と,細胞障害性Tリンパ球(CD8^+Tリンパ球)数との相関について検討した.また,前立腺癌においてIFN-γがMHC-class I抗原の発現に与える影響についての検討も行った.(対象と方法)12例の良性前立腺凍結標本(正常7例,前立腺肥大症5例)と15例の前立腺癌凍結標本がCD8およびMHC-class I抗原の免疫染色に,11例の前立腺癌新鮮単離浮遊細胞がIFN-γのMHC-class I抗原に与える影響の検討に用いられた.24時間の培養後,MHC-class I抗原の発現レベルはFACscanで計測された.(結果)MHC-class I抗原の発現レベルとCD8^+Tリンパ球数には正の相関が認められた(r=0.707, p<0.0001).IFN-γとの24時間の培養で,11例全ての前立腺癌標本でMHC-class I抗原の発現増強が認められた(p<0.05).(結論)前立腺癌において,MHC-class I抗原の発現レベルの低下はTIL(tumor infiltrating lymphocyte)数の低下に関与する因子の一つと考えられた.また,主に細胞障害性T細胞(CTL)より分泌されるIFN-γはMHC-class I抗原の発現の増強を介してTILの頻度を増強させる可能性が示唆された。

著者

小川 良雄 昭和大学医学部泌尿器科学教室
深貝 隆志 昭和大学医学部泌尿器科学教室
小川 良雄 昭和大学泌尿器科学教室
直江 道夫 昭和大学医学部泌尿器科学
直江 道夫 昭和大学泌尿器科学教室
深貝 隆志 昭和大学泌尿器科学教室
石崎 良太郎 昭和大学医学部泌尿器科
石崎 良太郎 昭和大学
石崎 良太郎 昭和大学 医学部泌尿器科学教室
直江 道夫 昭和大学 泌尿器科学教室(主任吉田英機教授)
吉田 英機 昭和大学泌尿器科学教室
丸本 佳子 昭和大学 医学部 泌尿器科学教室
中神 義三 昭和大学医学部泌尿器科学教室
中神 義三 昭和大学泌尿器科
直江 道夫 昭和大学泌尿器科
青木 慶一郎 昭和大学泌尿器科
石崎 良太郎 昭和大学泌尿器科学教室
丸本 佳子 昭和大学泌尿器科学教室
Ballo Michel Department of Pathology, Duke University Medical Center
吉田 英機 昭和大学泌尿器科
吉田 英機 昭和大 医
石崎 良太郎 昭和大学医学部泌尿器科学教室
Ballo Michel Department Of Pathology Duke University Medical Center

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