道徳概念の伝達形成過程の実証的な一研究
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概要
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小学校〜中学校教育で毎週1回クラス担任の教師が行なう道徳授業において,道徳教材の作者(または教師用指導書の編者)の意図する道徳概念が,教師を介して児童・生徒に伝達・形成される過程を実証的に研究した.まず,この過程をシステムの観点から考察し.次にこの過程の測定のために,2種類の道徳概念テスト〔児童用(10個中3個選択式回答)と成人用(%値式回答)〕を,二つの道徳教材「ろばと親子」(小学校3年用,目標の道徳概念は自主・自律)と「もどらない本」(小学校中学年用,目標概念は自由と責任)を対象として,作成した.被験者には,プレテストとポストテストにて,10個の道徳概念と対象教材との関連度を回答させた.この道徳概念テストの実践結果から,道徳概念の伝達形成過程やそこでの概念歪み現象が定量的に解明され,児童を取り巻く環境の道徳観や道徳の教師用指導書の改善案などについての成果も得られた.
- 日本教育工学会の論文
- 1978-10-20
著者
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