北海道北部の中部中新統上部-下部鮮新統産のキタクシノハクモヒトデ
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概要
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北海道北部に分布する中期中新世後期-後期中新世前期の稚内層と後期中新世-前期鮮新世の声問層から密集したクモヒトデ化石が発見された.これらは, 現生のOphiura sarsii sarsii Lutken(キタクシノハクモヒトデ)と同定され, 現生と同様に化石でも下部浅海帯-上部漸深海帯に高密度個体群を形成していることがわかった.稚内層産のものは, 本種の最古の化石記録である.本州の後期中新世-中期更新世の地層から産出する個体と比べると, 北海道産の個体は大型であり, 本州と北海道での個体の大きさの差は現生でも認められる.稚内層では声問層と比較して盤径20 mmを越える大型個体の割合が高かった.この体長組成の差違は水深と関係があるものと考えられる.
- 2001-12-15
著者
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石田 吉明
東京都立千歳丘高等学校
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藤田 敏彦
国立科学博物館動物研究部
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藤田 敏彦
Department of Zoology, National Science Museum
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石田 吉明
Chitosegaoka Senior High School
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藤田 敏彦
Department Of Zoology National Museum Of Nature And Science
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