相模灘産ヒトデ類. : 1.モミジガイ目およびアカヒトデ目
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概要
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国立科学博物館主催のプロジェクト研究「相模灘およびその沿岸地域における動植物相の経時的比較に基づく環境変遷の解明」により,2001〜2004年に相模灘から採集されたモミジガイ目およびアカヒトデ目標本について分類学的研究を行い,調査標本の記載と、相模灘産モミジガイ目およびアカヒトデ目全種の検索キーを作成した.新たに,次のことが明らかとなった.1.相模灘産モミジガイ目は3科8属23種、アカヒトデ目は3科14属18種となった.2.相模灘から,新たにキタウスモミジガイLeptychaster arcticus (M. Sars, 1850),チビイトマキヒトデAquilonastra minor (Hayashi, 1974)およびNeoferdina offreti (Koehler, 1910)の3種が確認された.3. Ctenopleura属の未記載種と思われる標本が採集された.これはHayashi (1973)がCtenopleura sagamina(Doderlein, 1917)として相模湾から報告した標本と同一種であるが,これらの標本は、Doderleinが記載したAstropecten sagaminus Doderlein,1917とは別種で,未記載種であると考えられる.
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