テフラ層序からみた安達太良火山, 最近約25万年間の噴火活動
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概要
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東北本州弧南部の活火山である安達太良火山のテフラは, 約25-20万年前の安達太良-水原テフラ群と, 約12万年前から始まった安達太良-最新期テフラ群からなる.このうち水原テフラ群は, 本火山の主要山体をなす大規模な安山岩溶岩の流出期に噴出したものである.最新期テフラ群の最初の噴出物は総噴出量が岩石換算体積で約2km^3の安達太良-岳テフラで, 初期のデイサイトプリニー式降下火砕堆積物, 後期の安山岩火砕流堆積物で構成されている.岳噴火以降は1-2万年に1回程度の頻度で, 総噴出量が岩石換算体積で10^<-2>〜10^<-1> km^3程度の安山岩のサブプリニー式噴火やブルカノ式噴火が繰り返されてきた.特に最近1万年間では, 沼ノ平火口において総噴出量が岩石換算体積で10^<-3>〜10^<-2> km^3程度のブルカノ式噴火が0.5-2千年間隔で繰り返され, 最後のマグマ噴火は2.4千年前に起きている.
- 日本地質学会の論文
- 2000-12-15
著者
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