Ethylcyanomethacrylate monomer および Methylmethacrylate polymer による齲蝕予防填塞材の臨床実験の研究
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概要
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う蝕発病の一要因と考えられる咬合面の小窩裂溝を三共製薬のレジン接着剤をもって填塞して, う歯発病の抑制について, 臨床実験を行なった.本実験はう蝕の年令的発病率の高い7才の男女について, 下顎第一大臼歯の健康であるものに行なった.つぎのような結果を得た.1. 男女とも填塞した下顎第一大臼歯のDMFT率は0本である.上下顎計ではDMFT率はI回が59.0%, II回は65.4%, III回は73.1%である.平均DMFT数はI回が平均2.38本, II回が平均2.62本, III回が平均2.92本である.は男女とも0%, 8ケ月目には男が1.9%, 女は3.2%の増であった.2. 実験群の填塞しなかった上顎第一大臼歯は, 3ケ月目に男は0.9%, 女は7.5%, 8ケ月目には男が4.0%, 女は11.3%の増であった.3. 本法は小窩裂溝内の異物を可及的に除去し, 裂溝内を十分に水洗, 消毒, 乾燥して填塞を行なえば, う歯予防にきわめて有効な方法である.レジンの硬化するまで十分に圧迫することが重要で, 特に上顎歯の場合に必要である.
- 九州歯科学会の論文
- 1968-12-30
著者
-
小林 力
九歯大・口衛
-
荷宮 文夫
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
末原 靖弘
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
矢野 健一郎
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
上田 茂治
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
小林 力
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
杉原 一郎
九州歯科大学口腔衛生学教室
-
末原 靖弘
九州口腔衛生研究所
-
上田 茂治
歯学研究科
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