軟質裏装材クレペート・ドウと各種床用レジンとの適合性および表面処理効果について

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概要

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餅状フッ素系軟質裏装材クレペート・ドウを臨床で用いているが, 使用する床用レジンによっては, 裏装材表面が荒れたり, 気泡が発生したりすることがあり, さらに症例によっては短期間で汚れが生ずるなどの問題も起っている.そこで今回, これらの対応策として, クレペート・ドウと市販の各種床用レジンとの適合性, ならびにコーティング材を用いた表面処理効果について検討した.その結果, 裏装材表面に生ずる粗れの原因は, クレペート・ドウと床用レジンの重合時期の違いによることが判明した.すなわち, 重合ピーク時の早い床用レジンとは適合性が悪く, 粗れや気泡が発生した.また, 粘膜調整材用コーティング材クレガードを塗布することによって, 裏装材表面が滑沢になり, かつ耐水性および耐摩耗性が向上し, コーティング材塗布によりクレペート・ドウの耐汚染が向上することが示唆された.
日本歯科理工学会の論文
1987-11-25

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