B-15 チタンの歯科鋳造用セラミックルツボ材に関する研究 : 1.歯科用高周波鋳造機の応用可能性

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概要

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チタン系金属の歯科領域への普及の一策として、既に歯科界で広く活用されている鋳造機の利用が挙げられる。この場合、不活性雰囲気下での鋳造は不可避の条件であるが、特に、熔湯チタン系金属との融和性が無く、高温で安定な耐火性ルツボの開発が急務の一課題である。最近、工業分野で精練作用も保持するカルシアルツボが注目され、高融点、高活性合金の溶解鋳造用に、特に、低ガス、均質、高清浄な状態で高純度合金の溶製が可能となった。本研究では、市販の歯科鋳造用高周波誘導型鋳造機を対象に、上記のカルシアルツボを試作し、純チタンの歯科鋳造の実用的可能性を検討した。鋳型材にはマグネシア系を用い、今回はカルシアルツボの熔湯チタンとの反応性の有無及び寿命、得られた鋳造体の表面性状、機械的特性について調らべた。その結果、市販の歯科鋳造用高周波鋳造機にカルシアルツボを応用することにより、純チタンの歯科鋳造が実用的見地から極めて有望であることが判った。
1987-10-01

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