B-22 高周波誘導融解方式加圧鋳造機によるチタンの鋳造の可能性の検討

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概要

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演者らは、鋳造によるチタンおよびチタン合金の歯科領域への普及の一策として、高周波融解用カルシアルツボを試作し、既に歯科領域で用いられている高周波誘導融解方式の加圧式鋳造機の応用可能性を検討した結果、その実用性を見出し、報告した(本学会第10回学術講習会、東京、1987年)。さらに、演者らは、チタン溶湯とセラミック基板との高温濡れ性に関する研究において、高純度アルゴン雰囲気下では、溶融チタンとマグネシア単結晶やカルシア・マグネシア系複合焼結クリンカー焼結体との界面での反応は殆ど認められず、これらがルツボ材として使用できる可能性を示唆した(第11回学術講習会、名古屋、並びに第12回学術講演会、札幌、1988年)。そこで、今回、ルツボと鋳型をマグネシアクリンカーを主成分とする鋳型材で一体成型し、これを用いて、アルゴン雰囲気下で高周波誘導により純チタンを融解、鋳造したところ、ほぼ実用に供し得る鋳造体を得ることができた。
日本歯科理工学会の論文
1989-03-31

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