歯科用りん酸亜鉛セメントの疲労について
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概要
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りん酸亜鉛セメントの疲労特性を求めた.ステンレスの分割金型を用いて製作した, 12mm×φ6mmの円柱状の試験片を用い, ダイアメトラル引張試験法により繰返し応力を負荷して疲労試験を行った.蒸留水中に浸漬した試片に最大応力3.5〜5.4MPa, 最小応力0.2MPa, 周波数1〜20Hz, のsin波形の繰返し部分片振引張応力を負荷する方法によって疲労試験を行った.りん酸亜鉛セメントに繰返し応力を負荷すると疲労による破壊が生じた.その時の最大負荷応力と破壊までの繰返し回数との関係図(S-N線図)と, 次のような関係式および疲労パラメータ(n)を求めることができた.[numerical formula]りん酸亜鉛セメントの疲労特性には, 負荷周波数1Hzよりも20Hzの方が破壊までの時間が短かくなるなどの周波数依存性が認められた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1990-11-25
著者
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