B-30 Ag-Pd合金の微量添加元素による粒界反応の抑制効果

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概要

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歯科用金銀パラジウム合金は、臨床で広く使用されているが、時効により粒界反応析出物(ノジュール)が生成し、そのために耐食性及び機械的性質は低下する。演者らは、既にこの合金系のノジュールの生成機構について、粒内硬化に伴う歪によるものではなく、独立した析出現象であることを報告した(1985年、10月)。また、いくつかの合金系で適当な微量元素を添加すると、ノジュールの生成が抑制されることが報告されている。これらのことをふまえ、本研究では5種類の添加元素を選び、粒界反応の抑制効果について検討した。その結果、1%の添加量で、Sn>Cr>Inの順に粒界反応を抑制することが見出された。特にSn添加の場合、無添加時に比べてノジュールの成長速度は約1/40に低下した。
1986-11-01

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