力学的制約による状況エージェントの協調的行動
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概要
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動的な環境に埋め込まれたエージェントの言語行為を含む行動を,力学的制約に基づいてモデル化する.ここで,制約(constraint)とは,情報の流れと直交するプログラムのことであり,したがって,領域や作業に依存する個別的な情報の流れを明示しない.節形式の論理プログラムによって制約の記号的構造を表現し,実数値のポテンシャル・エネルギー(potential energy)として制約への違反の程度を表わすことによって,プログラムの宣言的意味を定義する.さらに,ポテンシャル・エネルギーから導かれる力学(dynamics)に基づいて,文脈に強く依存した形で情報処理の制御が行なわれる.このとき,プランニングやプラン認識に相当する情報の流れが文脈に応じて制御され,その結果さまざまな協調的行動が創発する.このアーキテクチャを用いることにより,従来非常に複雑なモデルを必要としていたマルチエージェント環境における協調的行動は,そのための特別な規則などを用いることなく,自然に定式化することができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-08-18
著者
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橋田 浩一
産業技術総合研究所
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長尾 確
名古屋大学
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橋田 浩一
電子技術総合研究所情報科学部
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長尾 確
ソニーコンピュータサイエンス研究所
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宮田 高志
科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業
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長尾 確
ソニーコンピュータサイエンス研
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宮田 高志
独立行政法人 産業技術総合研究所 サイバーアシスト研究センター
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宮田 高志
東京大学理学部情報科学科
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橋田 浩一
電子技術総合研究所
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