カオス的アプローチによる不整脈判別法

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概要

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健康な人の心拍数は幅広いスペクトルを示し、そのアトラクタはカオス的軌道を持ち、病的状態では心拍数の変動が周期的になる事が知られている。また、埋め込み式除細動器は、ペースメーカ本体を胸壁皮下あるいは胸筋下に、または腹壁皮下あるいは腹直筋下に埋め込み、心室細動などの調和のとれていない心室の電気活動や、これ以外の不整脈、たとえば心室性頻拍や上室性頻拍などを検出し、これを素早く除去する事を目的としている。現在の埋め込み式除細動器で採用されている不整脈の検出方法は、大きく分けて脈拍あるいは周期に注目するものと、心電図波形に注目するものがありこれらを単独または組み合わせて用いているが必ずしも満足するものではない。本論文では、はじめに従来の解析手法と埋め込み式除細動器の問題点に簡単に触れる。つぎに、筆者等が提案するカオス的アプローチについて説明し、最後に実データに適用した結果と今後の課題について述べる。
日本知能情報ファジィ学会の論文
1996-06-15

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