Transit-Rateに基づくフロー集約を用いたQoS保証フレームワークの評価
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概要
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本論文では、これまで提案してきた、アプリケーション・フローに対してQoSを保証するためのスケーラブルなフレームワーク上で、個別のフローの情報が失われることによって生じる遅延およびジッタの増加を低減するためのパケット・スケジューリング方法を提案する。本フレームワークでは、ルータにおいて、フローを入力側と出力側のインターフェイスの組み合わせで集約して、そのインターフェイス間のトランジット・レートを制御する。本方法は、上流のルータが、フロー集約前の情報をもとにパケットをスケジュールした結果をパケット間隔として表し、これをパケットに重畳してもの、および、ルータの管理するトランジット・レートを用いて制御を行う。本方法では、まず、ルータによって集約フローのパケット列が転送される際、集約フローの構成要素であるアプリケーション・フローの状態が変化するため、パケット到着後、パケット列が出力側のインターフェイスに分岐する際に、パケット間隔を操作する。次に、操作されたパケット間隔とトランジット・レートを元にして複数の集約フロー間のスケジューリングを各出力側のインターフェイスで行う。本方法を評価した結果、遅延およびジッタは、アプリケーション・フロー毎の制御を行う既存の方法と比較して、概ね同等の値を実現できることが分かった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-03-21
著者
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