更新経路の相違に基づく統計的データ・レプリケーション方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では、1)クライアントが要求した最新度以内のデータを提供することおよび 2)クライアントが実際に取得したデータの最新度をクライアントに通知することを実現するデータ複製方法を提案する。本方法は、ある更新が複製データに行われたとき、時間経過に伴って、更新が反映された複製の割合が確率的な意味で次第に増加していくことに着目したものである。最初に、クライアントが要求するとき、およびクライアントに対して実際に提供されたデータの最新度を通知するときに用いるread data freshness(RDF)を定義する。RDFは、クライアントから見たときの確率的な意味でのデータの最新度を表すものである。本方法のupdateオペレーションは、更新経路を表す本構造上に更新要求を伝搬させることによって行う。readオペレーションは、クライアントから要求されたRDFに基づき、この要求を満す複数の複製ノードを選択し、これらの複製ノードから得られたデータのうち、付与されたタイムスタンプが最新のデータをクライアントに提供する。RDFの計算方法としては、実際に測定された更新伝搬の遅延時間の部分的な情報をもとに、複数の複製ノードからデータを取得したときのRDFを、遅延の確率分布に依存しないノンパラメトリック法の区間予測によって行う。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-02-25
著者
関連論文
- B-7-99 レイヤ2スイッチによるMANサービスにおけるユーザへの情報提示についての考察
- B-7-98 レイヤ2ネットワークにおける障害および設定変更時のウーザへの影響に関する検討
- Transit-Rateに基づくフロー集約を用いたQoS保証フレームワークの評価
- Transit-Rateに基づくフロー管理を用いたスケーラブルなQoS保証フレームワーク
- Transit-Rateに基づくフロー管理を用いたスケーラブルなQoS保証フレームワーク
- Lazy-group replicationにおけるビュー最新度制御分散アルゴリズム
- 複製データのビュー最新度制御方法およびスケーラビリティに関する評価
- 複製データのビュー最新度制御方法およびスケーラビリティに関する評価
- 更新経路の相違に基づく統計的データ・レプリケーション方法
- 可変帯域リンクをもつネットワークの経路制御安定性
- 公開鍵ベースケルベロス認証サービスにおけるサービスチケット失効リストの分散管理法の提案
- ISDNを用いた高精度時計同期方法
- 要求頻度の偏りを考慮したスケーラビリティと負荷の平準化を両立する負荷分散手法の検討(情報家電ネットワーク,ホームネットワーク,スマートグリッド,省エネルギ-,M2M,Participatory Sensing,モバイルネットワーク,ユビキタスネットワーク,及び一般)
- 要求頻度の偏りを考慮したスケーラビリティと負荷の平準化を両立する負荷分散手法の検討