事務処理ソフトウェア開発における要求定義・仕様再利用技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では、既存の仕様を再利用することに着目した要求定義支援技術について、実際の事務処理ソフトウェア開発への適用結果を中心に述べる。報告者らはすでに、熟練したシステムエンジニアの思考過程を反映させて、時間ブロックモデル、画面遷移モデル、ファイル処理モデルの3つサブモデルからなる「要求定義モデル」を提案し、支援ツールを構築している。さらに、仕様の部品化の指針、再利用手順を記述する枠組である「作成履歴」を提供する「仕様再利用モデル」を提案している。適用実験の結果、要求定義モデルにより、明確な作業手順とわかりやすい仕様記述を提供することができた。また、仕様再利用モデルに従うと、要求仕様書の60%以上について、再利用による仕様作成が可能となり、作業工数の削減や品質の向上に効果があることが明らかになった。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-09
著者
-
加賀谷 聡
株式会社東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
-
名取 万里
株式会社東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
-
松尾 尚典
株式会社東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
関連論文
- データ中心アプローチとユースケースに基づくオブジェクト指向フレームワーク構築手法
- ドメイン分析に基づく仕様再利用手法
- 通信プロトコル設計における準正常系記述支援手法
- 事務処理ソフトウェア開発における要求定義・仕様再利用技術
- 事務処理ソフトウェア開発における要求定義・仕様再利用支援技術(2)
- 事務処理ソフトウェア開発における要求定義・仕様再利用支援技術(1)
- 通信ソフトウェア開発支援環境--事象木に基づくサ-ビス仕様設計法
- Negative Pion Photoproduction from ^15N at E_γ=170 MeV
- 事務処理向けCASEツ-ルMYCASE (CASE)
- 40Ca(γ,π+)40K反応におけるスピン・アイソスピン反転遷移の研究
- (γ,π+)反応による40K低励起状態の研究
- 13p-PS-17 ^7Li(e,π^+)^7He^*高励起状態の研究 I
- 13C(γ,π-)13Ng.s. 反応の研究-1-
- 11a-KB-10 ^6Li(e,π^+)^6H^*_e. 高励起状態の研究
- 5J-01木構造図用データ交換言語DXL(1) : 言語仕様