古典サンスクリット語動詞現在組織の形態素解析とその問題点
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概要
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昨今になって、古典サンスクリット語(Skt.)の電子テキストが大量に入手できるようになった。しかし電子テキストを解析するための知識の蓄積はまだ十分ではない。そこで本稿では、本格的なテキスト解析へ向けた最初の試みとして、Skt.の動詞現在組織の形態素解析への取り組みについて述べる。我々はまず動詞語根からの現在語幹の生成に関する文法規則の整理をおこない、その規則に基づいて動詞現在語幹を自動的に生成する。この結果、全体の約9割の動詞語根から正しく動詞現在語幹が生成されることを確認した。もう一つの問題として、人称語尾が語幹に接続する際に「連声」によって生じる音韻変化がある。我々はあらかじめ連声に村応した表を作成することによって、これに対処することとした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-01-19
著者
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