非漢字圏学習者向けの漢字学習データベースのデザインにおける表音性情報について : 押韻の観点から
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概要
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非漢字圏出身留学生の漢字学習者は、ほぼ全員アルファベット系文字体系を使う文化圏で育っている以上、表音的機能が中心に文字をとらえる彼らに効率よく漢字を学習させるためのデータベースは漢字の表音性に関するデータを用意することが考えられる。しかも、短期間に多くの漢字を学習する必要のある大学生の場合、体系的な学習の仕方が要求される。以上二つの理由から、漢字の表わす情報の中でもっとも体系的である音符にもっと注目する必要がある。ところが、日本語と違って、中国語・英語その他多くの言語は押韻の習慣があり、その言語習慣を利用して形声字の音符における類音などの学習に役立つと考えらる。本研究ではまず、表音性の強いアルファベットの大体系が一般に理解されるよりも広い地域で使われることを証し、漢字の表音性がどんなものかを検討する。さらに中国語・英語の押韻文化を比較し、漢字学習者に対して行った漢字音の押韻把握のためのアンケート調査の結果とその問題点について検討する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-15
著者
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