対話調整の表出における韻律的特徴の分析

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
音声対話システムと人間との快適なコミュニケーションを実現させるには、音声対話システムに対話を協調的に進めるための機構か必要と考えられる。本研究では、実際の音声対話における間投詞、終助詞などの発話の開始・終了符号、あいづち・復唱などの応答などの対話の調整の表出を分析し、対話の統御における対話調整の担う役割を分析する。対話の統御は、発語行為や行為記述の飽和・不飽和と関わっており、特に発語行為のタイプに依存している。発語行為のタイプは、格助詞や発話末尾の韻律情報からも判別できることから、対話調整の表出のうち、韻律情報を考慮することで発語行為タイプの弁別性が増し、発話権管理の予測精度の向上が期待できる。韻律情報を考慮した発語行為タイプの推定実験では、発話内容のみからの推定に較べ暖昧性が約70%減少した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-07-18

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク