文節間係り受け整合度と文節重要度を用いて自動簡約した日本語文の主観評価

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
現在,主に検討されている要約手法はテキスト中から重要文を抽出するものである.しかし,目的によっては,一文毎の簡約が必要と考えられる.われわれは,与えられた文から何らかの意味で,最適な部分文節列を抽出することにより,一文毎の簡約を行う方法を研究している.そのため,文簡約を「原文から,文節間係り受け整合度と文節重要度の総和が最大になる部分文節列を選択する」問題として定式化し,効率の良いアルゴリズムを提案した.本稿では,この自動簡約において必要な文節間係り受け整合度と文節重要度を頻度統計から推定する方法について述べ,さらに,「提案した手法に基づいて自動簡約した日本語文」,「人手で簡約した日本語文」,「無作為に簡約した日本語文」の3通りの簡約文をそれぞれ複数の被験者に主観評価させた結果について報告する.実験結果から,文節間係り受け整合度と文節重要度の文簡約における有効性が確認された.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-01-20

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク